「寝る子は育つ」
俗に「寝る子は育つ」といわれています。
熟睡のさい、脳下垂体から成長ホルモンが、大量にまとめて放出されています。
この大きな発見をしたのは、東京都神経科学総合研究所心理学部長の高橋康郎博士であり、いまから40年以上もまえにアメリカで研究していたときのことでした。
成長ホルモンは、その名のとおり、骨を伸ばし背を高くするばかりでなく、身体の修復には欠かせないタンパク質の合成を促進します。
やがて、こどもでも深いノンレム睡眠のときに、同様な成長ホルモン分泌があることがわかりました。
また、覚醒していると成長ホルモン分泌が抑制されることもわかりました。
そして、思春期前のこどもを熟睡させないと身長が伸びなやむという事実もあきらかになりました。
深いノンレム睡眠つまり熟睡と密接に関連して、成長ホルモン分泌があるという事実がわかると、睡眠の役割がこどもでは身体の成長に、大人では組織の修復に、それぞれなくてはならない役割をもっている、という議論が発展してきました。
つまり、古くから知られる「睡眠回復説」を内分泌学的な立場から裏づけたものと解釈されたわけです。