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2011年03月 アーカイブ

高齢者でみられる睡眠障害

高齢者では睡眠障害の頻度が高いことが知られています。


日本の一般成人を対象とした調査では不眠の訴えは20~60歳の約19%でみられたのに対し、60歳以上では約30%でみられました。


不眠の型ごとにみると、羽毛 布団で寝付けないという訴え(入眠障害)は年齢による差はなかったのですが・・・


夜中に目が覚める中途覚醒、朝早く目が覚めてしまう早朝覚醒が60歳以上で増加し、高齢者では若年・中年者と比べて中途覚醒・早朝覚醒といった睡眠の持続の障害が特徴的です。


高齢者においては加齢変化により睡眠が浅くなり、分断されやすくなっています。


これに加えて、夜間の頻尿・疹痛など加齢による身体の変化も高齢者の中途覚醒の誘因となります。


次に、臨床の現場でよくみられる高齢者の睡眠障害について簡単にまとめました。


まずは神経症性不眠。


必要以上に健康が強調されていることもあり、何かのきっかけで数日不眠が続くと一種の不眠恐怖症に陥り、かえって不眠が増強し慢性化してしまうことがあります。


・・・こうした状態が神経症性不眠です。


睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は・・・


睡眠中の筋弛緩によって起こる気道の狭窄などにより呼吸が停止し、夜間何度も覚醒するため十分な睡眠が得られず、夜間の不眠、日中の過眠が出現します。


65歳以上の高齢者の25%にみられるが、無症候性のものも多いのです。


そして周期性四肢運動障害(Periodic Limb Movement Disorder=PLMD)。


主として下肢の不随意運動が睡眠中に周期的かつ常同的に出現し、睡眠が障害されます。


原因は不明です。


健常高齢者の34.5~57%にPLMがみられますが、約半数は自覚症状がないのです。


そしてむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群、Restless Legs Syndrome:RLS)。


夕方の安静時、夜間布団 羽毛での就床時に下肢に限局した「痛がゆい感じ」「虫がはうような感じ」といった異常感覚が出現し睡眠が障害されます。


PLMが出現することが多いのです。


四肢を動かすことで完全に、あるいは部分的に症状は消失します。


中年期以降の発症が多いのです。

睡眠時随伴症

今日は睡眠時随伴症について。


レム睡眠中には筋肉は弛緩し、いわゆる金縛り状態にあるため、夢の中の行動が体動となって現れることはありません。


レム睡眠行動障害(REMsleep Behavior Disorder:RBD)はこの金縛りを起こす機構が働かないために起こるのです。


レム睡眠になるたびに粗大な四肢や体幹の運動、複雑な行動が出現し、激しい寝言を伴うことが多いのです。


次に、他の疾患に伴う睡眠障害について。


まずは精神障害に基づく睡眠障害。


うつ病、躁病、精神分裂病などは重度の睡眠障害を引き起こします。


高齢者では、ほかの世代と比較してうつ病・アルコール依存症の有病率が高いのです。


また、高齢者では精神障害による睡眠障害が出現しやすく、慢性化しやすいのです。


こうした場合には羽毛 ふとんにするなど寝具をかえてみることもひとつの方法です。


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